アンビバレントな彼女
欅ヲタの方に嫌がられるかもしれない。
実は昨年末の紅白歌合戦から、欅坂46をチェックさせていただいている。
「サイレントマジョリティ」の頃から気にはなっていたんだが、出産や子育てに負われていて欅坂のいろいろをチェックすることができなかった。
そして昨年末の紅白歌合戦を動画で見ることになり、「あーやっぱり好きだ」と確信した。
欅坂ファンのみなさんは、その紅白からファンになった「にわかファン」を嫌がっていると聞いたことがある。
そのお気持ち、ちょっとわかります。
私も「私だけがわかってる。理解している」と自負してるものを、ちょっとかじっただけの人がわかったふりしてるのは嫌ですもの。
「あんたとは違う。それを好きだった年月はもちろん情熱も!」と思いますもの。
でも私は魅せられてしまった。
欅坂46に。
平手友梨奈に。
その理由をどう表現したらいいだろう。
雰囲気、ダンス、衣装…。
曲は大人でもこどもでもない境界人に向けたプロパガンダが目立つ。
特にシングルの曲はそう。
でもそのプロパガンダを彼女たちのかわいらしい声で訴えてるそのギャップがなんだか私の耳をとらえた。
そして敢えてそのギャップを埋めようとはしない強い自己主張。
見た目はかわいく、でも強情。
大人しいようで、したたか。
まさしく彼女達がアンビバレントなのだ。
そしてその象徴的な存在、平手友梨奈。
静と動。
健康的で危うい。
女らしく男っぽい。
やわらかく強い。
何にでもなれそうな彼女の才能。
この逸材は久しぶりに見たような気がする。
これからも陰ながら応援したい。
追記:「アンビバレント」を聴いてると谷川俊太郎の「春に」を思い出す。
~
地平線のかなたへと歩き続けたい
そのくせじっとしていたい
~
思春期特有のアンビバレントな気持ちをうたった(私はそう解釈してます)この詩は中学3年国語の教科書に載ってます。