引き抜きはダメ?
今、騒がれている体操の問題について少し。
暴力は今のご時世、完全にアウト!
これを知らないで人を指導する立場に居続けられたことが信じられない。
コーチングを勉強したり、他の素晴らしい指導例について勉強したり、少し見識を増やそうとしていたら、そんなことはすぐにわかるはず。
指導者として勉強不足!認識不足!
パワハラについては少し問題。
少し前にもボクシングであったけど、下から意見が言えない雰囲気、媚びへつらわないと冷遇されると思わせるてる状況は、上に立つ者が改善しないといけなかった。
(でもそれでずっとやってきて、下の人は持ち上げてくれるし、それで結果も出てたらなかなか変えれないよね…)
今日書きたいのは引き抜きについて。
引き抜きについて報道されてるのを知ったときすぐ「なんで引き抜きはダメなの?」と思った。
その理由はこうだ。
私も高校3年の時、引き抜かれそうになった。
高校1年の頃から、私はY先生に声楽のレッスンを受けていた。
歌が好きだった私に両親が探して来てくれた先生だ。
学校では習えないイタリア語や、それまでは知らなかったオペラ、練習方法や、音楽の背景…いろいろ教えてもらうのが楽しかった。
そうして続けていると「音大受験」が見えてきた。
そんなとき知り合ったのがH先生だった。
H先生は「Y先生にレッスンを受けてるのね。
あの先生は良くない。私ならもっと教えられる。いい大学に行ける」と言った。
怖くなった。
純粋に音楽を学んでいた自分の気持ちさえ傷つけられたように感じたと同時に、大人同士の争いというかしがらみが見えたような気がした。
私は誰にも相談せずいろいろ考えた。
そしてY先生の元に残ることにした。
理由はY先生の音楽に対する取り組み方を尊敬していたし、私に対する眼差しが入試までではなく、その先の生き方まで考えてくださっているように感じていたからだ。
で、今回の体操の引き抜きについて。
私にはただ、宮川選手が朝日生命に誘われて断っただけと見えている。
18歳なら充分に自分で判断ができるし、その判断が「断る」だっただけだと。
引き抜きはタブーだとか言ってる元体操選手がいたけど、私はそこに権力を振りかざした圧力や変な脅しなどが無かったのなら、別に問題は無いのかなと思っている。
最近のスポーツ界の話題には2020年東京オリンピックの利権が絡んでいることが多いのだろう。
マスコミなどで問題視されている人も、実は誰かに陥れられたのかもしれず、マスコミに持ち上げられてる人は、誰かを陥れた結果その人気を得たのかもしれない。
そんなことが裏にあっても、我々はわからないだろう。
冷静な目で見ていかないといけない。